言わずと知れた東京の散歩街、谷根千。
森鴎外や夏目漱石が住んだ“文豪のまち”としても知られ、「根津神社」をはじめとした神社仏閣など歴史的見どころも多く、東京の下町のなかでも特に昭和の面影が色濃く残る地域、根津。

今回は、根津駅から2分の下町らしい路地を入った所にあるマンションをご紹介します。

軽自動車がやっと一台通れる路地の中に、一際目を引くカラフルなルーバーで彩られた建物が現れます。
ルーバーのファサードの左右に二つの扉があり、その左側が居住階に繋がっています。ガラスのエントランスドアを開けこじんまりとした共用階段をを上がり3階へ。
元々1フロア3住戸でしたが、今回の改修で約50㎡の1住戸にまとめました。ということで3階は独り占めになります。

アルミ製の特殊な形状のドアノブを開けると、靴好きにたまらないオープンラック、そしてリビングを望む室内サッシがお出迎え。実はこのドア、リモコンキーでも解錠が出来る優れものです。

リビングに入ると陽の暖かさと木の温もりに心が落ち着きます。周囲は2階建なので、見晴らしも良く燦燦と陽が入るリビングでリラックスした時間が過ごせそうです。
リビングで目を引くのが壁に設けられた無垢の一枚板を削り出して作られたウッドパネル。光を受けて生み出される陰影が、豊かな時間の流れを感じさせてくれます。

東側の寝室は東南の二面採光で、朝日を浴びて快適に目覚めることが出来そうです。
敢えて部屋を完全に分けず、収納の上部がリビングと繋がっている為、家族の生活音を少しだけ感じて、心地よい関係が築けそうですね。

白を基調とした室内に木の温もり、モルタル塗装、ところどころに見える鉄骨の梁が良いアクセントになって、温かいけど引き締まった良い空間になっています。

何かと忙しいご時世ですが、仕事の合間の息抜きやたまの休日に、谷根千や上野を散策したり、開放的なバルコニーでしばし時の流れを楽しんだりと、下町暮らしを満喫してください。